楽器って、気づいたら増えていませんか。
ギターを一本買った。
しばらくすると、違う音のギターも欲しくなった。
ベースも欲しくなった。
アンプ。
エフェクター。
スタンド。
ケース。
ケーブル。
昔使っていた楽器も、
「いつかまた使うかもしれない」
と思って残している。
そうやって一つずつ増えていって、気づけば部屋の一角が楽器だらけ。
そこで、
「そろそろ断捨離しようかな」
と思う。
でも、いざ手放そうとすると迷うんですよね。
「これ、あとでまた使いたくならないかな」
「昔から持ってるんだよな」
「売ったあと後悔しないかな」
楽器って、普通の不用品とは少し違うと思います。
長く使っていれば傷もある。
その傷を見れば、昔ライブでぶつけたことを思い出すかもしれない。
初めて買ったギターなら、一生懸命練習していた頃の自分まで一緒に思い出すかもしれない。
昔のバンド仲間。
スタジオ。
ライブ。
家で一人で練習していた夜。
楽器には、物以上のものが残っていることがあります。
だから私は、楽器の断捨離で無理に全部減らす必要なんてないと思っています。
残す。
保留する。
手放す。
まず、この3つに分ければいい。
断捨離って、
何でもかんでも捨てることではなく、これから自分が持っていたいものを選ぶこと
なんじゃないでしょうか。
この記事では、楽器を断捨離するときに後悔しないための考え方と、手放すと決めた楽器をどうするかについて紹介します。
楽器を断捨離したくなる理由はいろいろある
楽器を減らしたくなる理由なんて、本当にいろいろあると思います。
例えば、
- ギターやベースが増えすぎた
- 何年も弾いていない楽器がある
- バンドをやめた
- 音楽そのものから少し離れた
- 引っ越しで荷物を減らしたい
- 結婚や子育てで生活環境が変わった
- 部屋をもっと広く使いたい
- 同じような役割の楽器を何本も持っている
- アンプやエフェクターまで増えすぎた
- 「いつか使う」で何年もケースから出していない
など。
楽器が嫌いになったから断捨離するとは限らないんですよね。
むしろ、
楽器が好きだったからこそ増えた
という人の方が多いかもしれません。
ギターが好きなら、
「これはシングルコイルだから」
「こっちはハムバッカーだから」
「チューニング違うし」
「これは見た目が好きだから」
と、ちゃんと一本一本に理由がある。
買ったときは全部必要だったんです。
別に間違っていたわけではありません。
でも、何年か経てば好みも変わります。
よく弾く一本が決まってくる。
昔好きだった音を使わなくなる。
生活環境も変わる。
そして、気づけば、
弾く人というより、持っている人になっていた。
それも別に悪いことではありません。
ただ今の自分が、
「ちょっと多いな」
「これはもう使わないな」
「そろそろ整理したいな」
と思っているのであれば、一度見直してみてもいいと思います。
楽器の断捨離は「捨てる・残す」の2択ではない
断捨離しようとすると、
残すか、捨てるか。
この2択で考えてしまいがちです。
でも、それだと必ず迷う楽器が出てきます。
なので私は、
残す・保留・手放す
の3つで考えるのが一番ラクだと思っています。
残す
今も普通に使っている。
使っていなくても、絶対に手放したくない。
見るだけでも好き。
いつかまた弾きたい。
そう思える楽器です。
これは残せばいい。
断捨離しているからといって、無理に減らす必要なんてありません。
保留する
一番難しいのがここです。
今は使っていない。
でも売るとなると迷う。
手放した後を想像すると少し寂しい。
こういう楽器は、今決めなくていいと思います。
迷うなら保留。
それでいいんです。
半年後にまた考えてもいい。
数年後でもいい。
手放す
何年も使っていない。
これから使う具体的な予定もない。
持っていること自体が負担になっている。
手放した後を想像しても、それほど惜しいと思わない。
そういうものは、手放す候補にしていいと思います。
断捨離だからといって、一日で全部決める必要はありません。
むしろ、
迷っているものを、迷ったまま売らない。
これだけでも後悔はかなり減ると思います。
断捨離しても残した方がいい楽器
では、どんな楽器は残した方がいいのか。
もちろん最終的には自分次第ですが、私は次のような楽器はかなり慎重に考えます。
今も普通に使っている楽器
これはもう残しましょう。
断捨離するからといって、使っている楽器まで減らす必要はありません。
本数を減らすこと自体が目的になってしまうと、
何のために断捨離しているのか
分からなくなります。
残す一本が5本でも10本でも、自分に必要ならそれでいいと思います。
思い入れがかなり強い楽器
初めて買ったギター。
学生時代にずっと使っていたベース。
大切な人からもらった楽器。
初ライブで使った一本。
人生のある時期をずっと一緒に過ごした楽器。
こういうものには、金額とは別の価値があります。
同じメーカー。
同じモデル。
同じ色。
あとから同じものを買えるかもしれません。
でも、
自分があの頃使っていた、その一本そのものは戻ってきません。
そこに意味を感じるなら、残していいと思います。
高く売れるから売る。
使っていないから売る。
そんな単純な話じゃない物もあります。
限定品・廃番・再入手しづらい楽器
これも慎重に考えたいです。
今は使っていなくても、あとから、
「やっぱり欲しい」
と思ったとき、簡単に買い戻せないものがあります。
限定モデル。
生産終了品。
流通量の少ないモデル。
年代物。
こういった楽器は、手放す前に一度調べておいた方がいいと思います。
使っていないことと、もう必要ないことは別です。
売ることを考えただけで強く迷う楽器
これは分かりやすいです。
売る準備をしようとした瞬間に、
「いや、やっぱり嫌だな」
と思う。
査定を調べている途中で閉じる。
最後にもう一度ケースを開けてしまう。
そんな楽器なら、今じゃないと思います。
断捨離に期限なんてありません。
半年後でもいい。
数年後でもいい。
自分の中で、
「もういいかな」
と思える日まで残しておいていいと思います。
逆に、断捨離候補にしやすい楽器
反対に、
自分の中ではもう役目を終えているかもしれない楽器
もあります。
例えば、
- 1年以上ほとんど使っていない
- ケースから出した記憶がない
- 同じ役割のギターやベースを何本も持っている
- 音が今の好みではない
- 弾き心地が合わない
- メインの楽器が完全に決まっている
- 今後使う具体的な予定がない
- 保管場所を取ることがストレスになっている
- メンテナンスする気も起きなくなった
- 手放すことを考えても、それほど惜しいと思わない
こういう楽器なら、一度手放す候補にしてみてもいいと思います。
特に、
「持っている理由が、昔買ったからというだけ」
になっているもの。
これは一度考えてみてもいい。
思い出があるから残している。
見るだけでも嬉しいから残している。
いつかまた本当に弾きたいから残している。
それなら分かります。
でも、
「昔買ったから、なんとなく捨てられない」
だけなら少し違うと思うんですよね。
昔大切だったことと、これからもずっと持っていなければならないことは別です。
迷った楽器は、いったん見えない場所に置いてみる
「手放そうかな」
「でもやっぱり残そうかな」
を何度も繰り返すなら、一度考えるのをやめてもいいです。
私は、
迷った楽器を1か月か2か月、見えない場所に置いてみる
のが結構いいと思っています。
ケースに入れる。
普段目に入らない場所へ移動する。
そして普通に生活してみる。
その間に、
「弾きたい」
と思ったのか。
何度その楽器を思い出したのか。
わざわざ取り出したくなったのか。
「やっぱりあれは必要だ」
と思ったのか。
もし何度も思い出すなら、その楽器はまだ自分に必要なんだと思います。
逆に、
存在すらほとんど思い出さなかった。
弾きたいとも思わなかった。
なくても何も困らなかった。
むしろ部屋が少し広くなって気持ちよかった。
それなら、今の自分にはなくても大丈夫なのかもしれません。
頭の中で何か月も、
「いつか使うかも」
と考え続けるより、
一度、その楽器がない生活を試してみる。
かなり分かりやすい判断材料になると思います。
楽器を断捨離して後悔しやすいパターン
楽器を売って、
「やっぱり残しておけばよかった」
と思う人もいます。
逆に、
「なんでもっと早く整理しなかったんだろう」
と思う人もいます。
この違いは、売ることそのものより、
どんな状態で手放したのか
にあると思います。
勢いだけで一気に全部売る
片付けを始めると、
「もう全部いらん!」
となることがあります。
分かります。
部屋を一気にきれいにしたくなるんですよね。
でも楽器は、一度手放したら同じ一本が戻ってくるとは限りません。
特に思い入れのある楽器だけは、別にしておいた方がいいと思います。
迷うものだけ保留。
それだけでいいんです。
一時的に音楽から離れているだけ
仕事が忙しい。
育児で時間がない。
体調や生活環境の問題で弾けない。
こういう場合は、
「今弾いていない」と「もう弾きたくない」は別です。
今できないからといって、全部手放す必要はありません。
環境が変わったら、また弾くかもしれない。
そう思える楽器なら残しておいていいと思います。
希少性や現在の価値を知らずに手放す
古いから価値がない。
傷があるから売れない。
昔安く買ったから、今も安い。
そう思っていても、本当にそうなのかは分かりません。
メーカー。
モデル。
年代。
生産状況。
中古市場での需要。
いろいろな要素で楽器の価値は変わります。
手放すことは決めていても、
その楽器の価値まで自分で決める必要はありません。
逆に、手放しても後悔しにくいパターン
一方で、
「売ってスッキリした」
となりやすい状態もあります。
何年も使っていない。
同じような楽器を何本も持っている。
今後も使うイメージがない。
部屋を圧迫している。
メンテナンスすることすら面倒になっている。
そして何より、
手放した後を想像しても、それほど困らない。
こういう状態なら、かなり手放しやすいと思います。
私は、
「残したい理由」と「手放したい理由」のどちらが、今の自分にとって強いのか
で考えればいいと思います。
昔の自分ではありません。
今の自分です。
手放すと決めた楽器をどうする?
ここからは、
「これはもう手放そう」
と決めた楽器の話です。
方法はいくつかあります。
楽器専門の買取店にまとめて査定してもらう
私なら、まず一度ここで見てもらいます。
特に断捨離の場合、ギター一本だけとは限りません。
ベース。
アンプ。
エフェクター。
ケース。
スタンド。
チューナー。
ケーブル。
昔の機材。
クローゼットを開けたら、
「こんなの持ってたな」
という物がいくつも出てくることがあります。
これを一つずつ、
型番を調べて。
写真を撮って。
相場を調べて。
売れるのか判断して。
というのは結構大変です。
楽器を専門に扱う買取店なら、サービスによっては複数の楽器や機材をまとめて査定してもらえます。
そして、断捨離ではここがかなり大事だと思っています。
「手放す物」と「価値のない物」は同じではありません。
自分ではもう使わない。
それは自分が決めていい。
でも、
その楽器が今いくらなのかまで、自分で決めなくていい。
昔買ったギター。
ほとんど使わなくなったエフェクター。
古いアンプ。
自分では、
「こんなのもう大した価値ないだろう」
と思っている物に、値段が残っているかもしれません。
せっかく断捨離するなら、
ゴミにする前に、手放す予定の楽器を一度まとめて見てもらう。
私はその順番でいいと思います。
査定してみて、
「これなら売ろう」
と思えば手放せばいい。
逆に金額を見た瞬間、
「いや、この値段なら残しておきたい」
と思う楽器が出てくるかもしれません。
それもいいんです。
査定は、全部売るためにするものではありません。
断捨離する物を最後にもう一度選ぶための材料にもなります。
フリマアプリ・ネットオークションで売る
できるだけ自分で価格を決めて売りたいなら、フリマアプリやネットオークションもあります。
うまくいけば、買取店より高く売れる可能性があります。
ただし、断捨離で何本も手放すとなると結構大変です。
一つずつ、
- 写真を撮る
- 型番を確認する
- 商品説明を書く
- 傷や不具合を説明する
- 質問に答える
- 購入者とやり取りする
- 梱包する
- 発送する
必要があります。
ギター3本。
エフェクター10個。
アンプ2台。
となれば、それなりの作業になります。
少しでも高く売りたいのか。
多少金額が下がっても、まとめて片付けたいのか。
自分に合う方を選べばいいと思います。
知人やこれから楽器を始める人に譲る
思い入れがある楽器なら、これもいい手放し方だと思います。
自分はもう使わない。
でも捨てるのは嫌だ。
それなら、使ってくれる人へ渡す。
友人。
後輩。
家族。
これから楽器を始めたい人。
自分が昔使っていた一本が、誰かの最初の一本になるかもしれません。
「断捨離=ゴミにする」ではない
自分のところから手放して、次の人へ渡す。
それも立派な断捨離だと思います。
寄付する
楽器の寄付を受け付けている団体などが見つかる場合もあります。
自分には必要なくなった楽器でも、別の場所では必要とされるかもしれません。
ただし、受け入れ可能な楽器の種類や状態、送料などの条件は団体によって異なります。
事前に確認してから利用してください。
最後に処分する
売れない。
譲る相手もいない。
寄付も難しい。
そこで初めて、処分を考えればいいと思います。
楽器は種類によってサイズも素材も違います。
ギター。
ドラム。
電子ピアノ。
管楽器。
アンプ。
それぞれ処分方法が異なる場合があります。
自治体のルールを確認して処分してください。
断捨離する前に、一度だけ楽器の価値を確認する
楽器を断捨離するとき、
「これはもう自分にはいらない」
と判断することと、
「この楽器にはもう価値がない」
と判断することは別です。
ここは分けて考えた方がいいと思います。
自分には必要ない。
でも、誰かには必要かもしれない。
自分では弾かない。
でも、そのモデルを探している人がいるかもしれない。
メーカー。
モデル。
年代。
状態。
生産状況。
中古市場での人気。
いろいろなことで価値は変わります。
だから、
手放すことは自分で決める。
でも、
価値があるかどうかは、一度楽器を見ている人に判断してもらう。
それでいいと思うんです。
特に何本も断捨離するのであれば、自分で一本一本の中古相場を調べるだけでも大変です。
だったら、
「この中で、まだ価値があるものってありますか?」
とまとめて聞いてみればいい。
値段がつかなければ、次の手放し方を考える。
思っていた以上の値段になれば、売る。
そして、査定額を見て急に惜しくなった一本があれば、その一本だけ残したっていい。
断捨離は、
最初に決めた物を意地でも全部手放すゲームではありません。
最後まで、
「これは残す」
と変えていいんです。
むしろ、一度価値を知ったうえで、
それでも手放したいと思えるか
を最後の判断基準にしてもいいと思います。
思い出のある楽器を手放すなら、記録だけ残してもいい
物を減らしたい。
でも、思い出まで消したいわけではない。
そんな人もいると思います。
だったら、手放す前に、
- 写真を撮る
- 演奏している動画を撮る
- 音を録音しておく
- シリアル番号を残しておく
- 昔ライブで使っていた写真を整理する
こんなことをしてもいいと思います。
何年も一緒にいた楽器なら、
最後に一度だけちゃんと弾く
のもいい。
チューニングする。
アンプにつなぐ。
昔よく弾いていた曲を弾く。
しばらく弾いていなくて、全然指が動かなくてもいい。
「ああ、この音だったな」
と思えたら、それで十分かもしれません。
写真を一枚撮る。
ケースにしまう。
そして手放す。
私は、
物を手放すことと思い出を捨てることは別
だと思っています。
その楽器を持っていた時間まで、なくなるわけではありません。
楽器を減らすと、残した楽器をもっと大切にできる
楽器が10本あれば、10本全部を同じように弾くのはなかなか難しいです。
結局、
いつも手に取るギター。
いつも使うベース。
いつも踏むエフェクター。
というのが決まってきます。
ほとんど弾かないギターが5本あるせいで、いつも弾く一本までケースの奥に入っている。
機材が多すぎて、部屋が狭い。
全部メンテナンスしなきゃと思う。
そうなっているのであれば、
本当に好きなものだけ残す
という考え方もあります。
楽器を断捨離すると、単に物が減るだけではありません。
「あれも弾かないと」
「これもメンテしないと」
「せっかく持ってるのに使ってない」
みたいな気持ちまで減ることがあります。
そして残った一本を、前よりたくさん弾くようになるかもしれない。
手元に残ったギターを見て、
「やっぱりこれが好きなんだよな」
と思えるかもしれない。
そう考えると、楽器の断捨離って、
楽器を捨てる作業ではなく、これから一緒にいたい楽器を選ぶ作業
なのかもしれません。
楽器の断捨離でよくある疑問
楽器は何本残すのが正解?
正解はないと思います。
一本で十分な人もいます。
音や用途ごとに何本も必要な人もいます。
本数を基準にするより、
実際に使っているか。
残しておきたい理由があるか。
で考えた方がいいと思います。
1年以上弾いていない楽器は売った方がいい?
1年という期間は一つの判断材料にはなりますが、絶対的な基準ではありません。
何年使っていなくても大切なら残せばいい。
逆に数か月でも、もう使わないと明確に思っているなら手放してもいいでしょう。
昔から持っている楽器は残すべき?
「昔から持っている」というだけなら、一度考えてみてもいいと思います。
ただし、
強い思い入れがある。
買い戻しにくい。
その一本そのものに意味がある。
そう思うなら、無理に手放す必要はありません。
壊れた楽器や古い楽器も査定してもらえる?
状態や楽器の種類、買取店の基準によっては査定対象になる場合があります。
古い、傷がある、壊れているという理由だけで、自分で価値がないと決めない方がいいと思います。
断捨離したあと後悔しそうで決められない
今は決めなくていいと思います。
迷うものは保留。
ケースに入れて見えない場所へ置き、しばらく生活してみてください。
それでも必要だと思えば残せばいい。
迷っているうちは、まだ残す理由があるのかもしれません。
まとめ|楽器の断捨離は「何を捨てるか」より「何を残すか」
楽器を断捨離するからといって、全部減らす必要はありません。
今も弾いている楽器。
思い出の強い楽器。
見るだけでも好きな楽器。
もう一度手に入れるのが難しい楽器。
そういうものは残せばいい。
逆に、
何年も使っていない。
同じような楽器が何本もある。
今後使う予定もない。
置いてあること自体が負担になっている。
そんな楽器は、一度手放すことを考えてもいいと思います。
迷うなら保留。
必要なら残す。
もう必要ないと思えたら手放す。
それくらいでいい。
私は、
楽器の断捨離は、いらない楽器を捨てることではなく、これから自分が大切にしたい楽器を選ぶこと
だと思っています。
10本から3本になったとしても、
その3本が本当に好きならいい。
そして、手放した7本を持っていた時間も無駄ではありません。
全部、そのときの自分が欲しくて選んだ楽器です。
弾いた。
音を出した。
眺めた。
楽しんだ。
それで、その楽器は一度ちゃんと役目を果たしています。
だから今、
「もう自分のところでは役目を終えたな」
と思えるのであれば、手放していいと思います。
ただし、
自分にはもう必要ないことと、その楽器にもう価値がないことは別です。
手放すと決めた楽器なら、最後に一度だけ、
「これ、今どれくらいの価値があるんだろう」
を確認してみてもいい。
値段がつかなければ、別の方法で手放せばいい。
価値が残っているなら、次にその楽器を必要としている人へ渡るかもしれません。
そして自分の手元には、
本当に残したかった楽器だけが残る。
それでいいと思います。
物は減っても、そこで過ごした時間までなくなるわけではありません。
残した楽器を、また弾けばいい。
前より大切にしてもいい。
そして手放した楽器は、
今度は別の誰かが弾けばいい。
自分のところでは役目を終えた楽器が、誰かのところではこれから始まる一本になるかもしれません。
それくらいの気持ちで、楽器を断捨離していいんじゃないでしょうか。

